今回は箱の「芯材」についてご紹介致します。
過去のブログでは「くるみ貼り編」という投稿をさせて頂きましたが、
芯材とはくるみ貼りのような様々な外装を施す前の、
箱の基材となる芯部分の材料のことです。
弊社で使用している主な芯材には、鉄板、プラスチック、木、紙の4種類があり、
その中の鉄板を使用したケースついてご紹介したいと思います。
こちらは鉄板に布を張る前の写真です。
ここから完成品になるまでの工程をご説明していきます。
こちらの写真は鉄板に布を張る為のカバーリングの機械です。
張り型に鉄板ケースと布をセットしてカバーリングをします。
外装を張り終えた写真です。
では外装に使用できる布は、どのようなものがあるのでしょうか。
どんな布でも綺麗にカバーリングできるとは限りません。
・カバーリングに向いている布
厚過ぎず・薄過ぎず伸縮性のある布や、無地の布などはカバーリングに適しています。
(合皮、本革、スエード、ベロアなど)
・カバーリングに向いていない布
厚過ぎる布・薄過ぎる布・伸縮性のない布、コシがない布は張りにくい為、
ケースの角にシワが入りやすい、布が破れやすいなど、
綺麗に仕上がらないことがあります。
また、模様や線のある布はフタとソコの模様の繋がりが難しい場合があります。
(サテン、紙レザー、柄のある布)
弊社ではあまり使用したことのない布に関しても、
お客様から『こんな布を使ってみたい』等のご要望があれば、テスト張りを試みるなど、
都度ご相談しながら生産をしていきます。
お客様に頂いた声から新しい発見が生まれたり、商品の改善に繋がることもあります。
こちらは内装パーツの材料の写真です。
内装パーツはあまり目に触れる機会がないと思いますが、
1個のケースでも、実はこのように沢山のパーツが使用されています。
これらのパーツを組み立てていく様子です。
グルーガンを使って内装を貼っています。
こちらはフタの裏部分で、弊社では「見返し」と呼んでいます。
このようにマークや文字などを入れることができます。
今回は金色の箔押しを入れましたが、これだけで印象が華やかになりますね。
金色の僕がいるワン!
こちらが内装を全て入れて仕上げた完成品です。
リングケースですので、真ん中にある「リング棒」と呼ばれるパーツに指輪を差して
保管します。
鉄板ケースは重厚感・高級感があり、国内生産ならではの
短納期に対応できるという利点もありますので、根強い人気があります。
鉄板ケースの最初の写真から、最後の完成品写真までを見比べてみてください。
1つのケースが生産できるまで、この様にいくつもの工程を経ています 。
今回は鉄板のケースを紹介しましたが、
他の芯材を使用したケースにも様々な特徴や利点があります。
機会があれば他の芯材についてもご紹介していきたいと思います。
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