チョコレートパッケージ万博

今回は弊社デザイン・企画部が自主企画として制作したチョコレートのパッケージデザインを全6回に渡って紹介して行きたいと思います。
デザイン・企画部ではデザイン力、提案力の向上を目的とした取り組みを行っています。
今年はいままで経験していないパッケージのデザインをしてみよう、という事で弊社では普段取り扱っていないチョコレートのパッケージをデザインしてみる事にしました。
大阪で万博をやっていた事もあり、世界各国から一国をデザイナーに割り当て、その国の特色を活かした仮想のチョコレートを想定してパッケージをデザインしてもらいました。
チョコレートの味を想像しながら見て頂ければ幸いです。

第一回 Netherlands – DUTCH SWEETS COLLECTION

寛容で自由な社会
多様性を尊重する寛容な社会と自由主義が特徴。個人の自由や人権が重視され、異なる宗教や文化、性的指向に対して開放的。同性婚や大麻の合法化、安楽死の合法化など、他国と比べ進んだ社会政策を採用している。

風車と運河
風車は低地を守り、運河は水を管理してきた。干拓地は農地や牧草地に適していて、チューリップやチーズ生産が盛ん。湿地の作業で重宝された木靴もオランダの文化の象徴。

芸術とデザイン
多くの偉大な画家を輩出した国。オランダ黄金時代に活躍したレンブラントやフェルメールなどが世界的に有名。現代でも建築やインテリアなどで高い評価を受けている。

カフェ文化
カフェ文化と社交性が特徴。カフェには自由な雰囲気があり、人々がリラックスして集まる場所となっている。カフェでの憩いとコーヒーがオランダ文化に根付いている。

パッケージデザイン

※今回はデザイン上チョコレートがパッケージに直接触れる様な仕様で作成しておりますが、現在弊社では食品が直接触れる様な仕様のパッケージの取り扱いはありませんのでご了承ください。

デザイン解説

オランダのデルフトタイルをモチーフとした紙箱。
伝統的なデルフトタイルの絵柄と現代的なシンプルでスタイリッシュな形状を組み合わせました。
日本で言うところの和モダン的な表現が狙い。チョコという事でどちらかというと女性がターゲットなのでデルフトタイルの絵柄の可愛らしさもマッチしていると思います。
蓋の部分は3mm厚のカードを想定し、コースターとしても使用可能でお土産にも〇。
複数の絵柄を用意してコレクション要素も有り。
オランダの国旗は赤白青のトリコロールですが、もともとは「プリンスの旗」と呼ばれるオランダ独立の戦いで掲げられた三色旗に由来するオレンジ・白・青だったそうです。なので内装はオランダカラーのオレンジを選択してこのトリコロールをパッケージに落とし込みました。

※デルフトタイル
17~18世紀頃にオランダのデルフトなどでつくられヨーロッパ各地に波及し、“ブルー&ホワイト”として流行。中国の青花磁器の影響を受けたこのタイルは錫釉で白くした白地の上にコバルトブルーで絵付けされ、図柄は動物や人物、風景の他に、兵士や船など世相を反映した絵も多く見られます。
“コーナー・モチーフ”と呼ばれる四隅に描かれた模様と中央に描かれた主題の構成はオランダタイルの特徴といわれています。住宅には欠かせない建材として現在でも活躍しています。

想定したチョコレート

今回の自主企画では中身のチョコレートも各自で考えてみました。
オランダのローカル菓子や名物をモチーフにしたチョコレートの詰め合わせ。
名づけて「DUTCH SWEETS COLLECTION」を仮想の商品として設定しております。
左からダッチアップルパイ、チューリップ、ゴーダチーズ、ストロープワッフル、トンプースです。

※残念ながら今のところ弊社ではチョコレートの製造、販売はしておりません。

次回予告

最後まで読んで頂きありがとうございました。
第一回はオランダをイメージしたチョコレートのパッケージでしたが如何でしたでしょうか。
さて、次回はアフリカ大陸からケニアをイメージしたチョコレートパッケージのデザインとなります。
お楽しみに!

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