第2回目は、アフリカ大陸にあるケニアをイメージしたチョコレートパッケージのデザインを紹介いたします。第1回目とチョコレート万博についての詳細記事はこちら
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ケニアの女性にとって、とても大切な「カンガ」という、カラフルでメッセージ性の高い布をモチーフにしたパッケージ。ケニアの特産品を使用したチョコレート、味など想像しながら最後まで楽しんでいただけたら幸いです。
<< 経済 >>
農業、観光業が主要な産業となっています。特にコーヒーや紅茶、園芸作物などの農産物生産が中心となっている産業国です。ケニアで紅茶生産が開始されたのは20 世紀になってからで、現在では、生産量世界第2 位で、スリランカを上回ります。お茶の栽培に適した自然環境と豊富な労働力、さらに新興国のため近代的な設備と技術を揃えることができ、ケニアの紅茶生産量の伸びは、他の諸国を圧倒しています。また、サバンナ地帯のイメージを持つ人も多いですが、実際には国土の一部にしかすぎません。
<< 特徴的な文化 >>
~ 音楽とダンス ~
ケニアの伝統的な音楽とダンスは、民族ごとに異なるスタイルとリズムを持っています。ポリリズムや多声部の合唱が特徴的です。ケニアの音楽は、伝統的な楽器(例: ドラム、リュート、マラカス)を使用することが一般的です。
~ 色と装飾 ~
ケニアの民族は鮮やかな色使いや装飾品を重視し、特別なイベントや祭りの際には豪華な衣装を身に着けます。マサイ族の赤い布やビーズの装飾品は特に有名で、ケニアの象徴的なイメージとなっています。
<< 詳細 >>
※今回はデザイン上チョコレートがパッケージに直接触れる様な仕様で
作成しておりますが、現在弊社では食品が直接触れる様な
仕様のパッケージの取り扱いはありませんのでご了承ください。
<< サイズ >>
* 実際のカンガの約10/1サイズ *
(開くと W160mm×D110mm×H32mm)
ケニアの女性にとって、なくてはならないモノ「カンガ」をモチーフとしたチョコレートのパッケージです。ケニアの女性はカンガを自分の気持ちや考えを込めて着用したり、プレゼントをします。その想いをチョコレートとパッケージに込めた、おしゃべりなチョコレートです。
デザイン& 味違いで3 パターンを想定していて、購入者の好みや想いに応じて選べます。
サイズは実際のカンガの柄を正確に再現する為、約10/1 サイズ。
スリーブ(外箱)は3 パターン共通のデザインで、ケニアの夕暮れをイメージした半円の窓から、それぞれのカンガの鮮やかな柄が覗きます。また、KANGA SAYING(メッセージ)もスリーブから見え、購入者はチョコレートの味だけでなく、そこに込められたメッセージも合わせて贈る人や自分自身への想いをのせる事ができます。
スリーブを開けると、表紙貼りのカンガが折り畳まれたようなデザインになっており、開くと蓋裏には「KANGA SAYING」に沿ったちょっとした物語が現れ、チョコと一緒に楽しむことができます。
カンガとは、東アフリカのタンザニアやケニアの女性たちに愛されている長方形の一枚布で民族衣装、万能生活綿布のことです。カラフルなアフリカンプリント柄、周囲には縁取りがデザインされ、スワヒリ語のメッセージ(KANGA SAYING)が描かれています。
東アフリカの女性たちにとって、カンガは生活の中でなくてはならないもので、赤ちゃんが生まれたときには新品のカンガでおくるみをして、また、女性が亡くなったときには、その亡骸をカンガでくるみます。『揺りかごから墓場まで』という言葉がありますが、まさにカンガは女性の一生をあざやかに彩ります。 また、女性たちは、自分の気持ちや考えを特に主張したいとき、その気持ちにぴったりのカンガセイイングの書かれたカンガを着たり、贈ることでさりげなく自己主張します。
*残念ながら今のところ弊社ではチョコレートの製造、販売はしておりません。
デザイナーが食べてみたいチョコレートを妄想して表現しました。
チョコレートはケニアが世界で生産量第2 位の紅茶を使用した、紅茶茶葉をふんだんに使用した香り豊かなチョコレート。
上には乾燥マンゴーを添えアクセントになっています。
丸いチョコはケニアの太陽を四角いチョコは夕暮れをイメージしたグラデーションになっていて、色の濃淡と紅茶の味の濃さが比例しており、最後まで飽きずに楽しめます。
中には、KANGA SAYING からインスパイアされたケニア名産のものを使用したフレーバーのピューレ入り。
このUPENDO NI TUNDA LA MOYO(愛は心の果実)チョコは甘いマンゴーのピューレが入っています。
『UPENDO NI TUNDA LA MOYO(愛は心の果実)』
ケニアの小さな村に、アマニという女の子が住んでいました。
アマニはお母さんと一緒に果物の畑を育てていて、マンゴーやバナナ、パッションフルーツがたくさん実っていました。でもある年、お母さんが病気で亡くなってしまい、アマニは一人で畑を守ることになりました。
悲しくて、果物の世話をする気持ちもなくなってしまい、畑の木々もアマ二も元気をなくしていきました。そんな時ふと、お母さんに小さい時から畑仕事のお手伝いをしている時に言われていた言葉を思い出しました。
「愛は心の果実よ。誰かを大切に思う気持ちは、やがて甘い実をつけるの。」
その言葉が、アマニの心に残りました。次の日から、アマニはまた畑に行きました。お母さんのことを思いながら、木に話しかけ、水をあげ、やさしく触れました。「お母さんが好きだったマンゴー、また元気に育ってね。」すると少しずつ、木々は元気を取り戻し、果物がまた甘く実り始めました。村の人たちも「アマニの果物は、心が温かくなるね」と言って買いに来てくれました。アマニは気づきました。「お母さんの言葉は本当だった。愛は心の果実。私の心が元気になると、果物も甘くなるんだ。」それからアマニは、畑だけでなく、村の人たちにもやさしく接するようになりました。彼女の笑顔は、果物よりも甘く、村中に幸せを届けていました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回は東南アジアにあるベトナムをイメージしたチョコレートパッケージのデザインをご紹介いたします。
お楽しみに!