
チョコレート万博パッケージの最終回は、南アジアに位置する「インド」のイメージチョコレートを紹介いたします。過去のチョコレートに関しましては下記のリンクを参照ください。
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〈文化・宗教・社会〉
インドでは各々の生活習慣や価値観を受け入れる、「多様性」を重視しており、ヒンドゥー教を主要としたイスラム教やキリスト教などの多くの宗教、22の公認言語、文化がひとつの国に集結しております。このような背景からもインドでは文化的配慮が強く求められ、食事制限や宗教施設のマナーをよく理解することが重要となっています。そしてインドは人口が約14億人以上という、世界最多の人口大国になります。若年層の割合が高く、今後の経済成長をけん引する一方、雇用やインフラが人口増加ペースに追い付かず、貧困層の増加といった社会問題があります。
〈歴史〉
多様性を重視していたインドでも歴史上では宗教派閥の衝突が何度もありました。紀元前2600年ごろにインダス川付近でインダス文明が栄え、現在でも未解読の文字を使用し、高度な技術や都市開発を行っていたとされています。4~6世紀ごろに「黄金時代」を迎え、天文学や数学が急速に発達します。宗教間の衝突や交流を繰り返しながらも16世紀ごろに宗教的寛容政策が実施されます。この政策によりインドは統一され、「ムガル帝国」が誕生しました。しかし17世紀以降に入ると帝国は衰退していき、イギリス東インド会社によりムガル帝国が廃止、イギリスの直接統治により、近代化が進むものの、高税や不平等条約により搾取される苦しい時期が続きます。しかし、19世紀にインドは独立運動を展開することで、1947年にインドはイギリスから独立します。その後、経済改革が行われ、積極的な市場化とグローバル化が行われ、現在のインドにたどり着きます。
〈繊維産業〉
古くから、インド織物は世界中を魅了させていきましたが、植民地時代の産業革命と外国の化学繊維の発展により、インド繊維業界は影に追いやられてしまいます。独立後に国をあげて、繊維産業に力を入れていき、綿花やシルクの生産量は現在、世界トップレベルまで上り詰めました。生産量のみならず、インド独自のテキスタイル文化はそのデザイン性の高さゆえにヨーロッパのトップブランドが注目するほどです。工場での大量生産が主流とされている現代でも、手作業による生産は多くの美しく、貴重な織物を生み出しております。カシミール地方発祥のペイズリー、インド綿「キャラコ」は世界のファッション業界や現代人でも広く愛されております。

~「ムガル建築」のデザイン様式を用いたパッケージ~
古くからインドで建てられる宮殿や霊廟には、「ムガル建築」というイスラム建築の影響を受けた建築法があります。ドームやアーチ、幾何学模様などの装飾的な要素を特徴としており、インド最高峰建造物といわれているタージ・マハルでもその用法が使用されています。パッケージにはムガル建築のデザインを取り入れて、インドの宮殿をイメージしてデザインしました。

パッケージの本体ベースカラーは青色を中心としており、インドにおいて青色は自然の色、神様の色(肌色にもなっています。)としても神聖な色とされております。全体的に色の濃度をあげて、夜の宮殿をイメージしています。
*今回はデザイン上チョコレートがパッケージに直接触れる様な仕様で作成しておりますが、現在弊社では食品が直接触れる様な仕様のパッケージの取り扱いはありませんのでご了承ください。
パッケージ内には、ストーリーカードが同封されています。チョコレートの世界観をお楽しみできるように各チョコには「旅人の手記」をイメージした手書き風のイラストやチョコレートの物語が描かれています。

~MAHAL JEWELRY CHOCO -マハルジュエリーチョコ-~
中央の宮殿シルエットは「マハル=宮殿」を象徴しており、スパイスの葉のような抽象的な模様を入れることで、ロゴにあるブランド名の世界観である〈王宮で紡がれるスパイスの物語〉を視覚的に伝える核となっています。
また宮殿の周りに星のような模様を加えて、ロゴ全体を金の箔押しで表現することで「宝石のような一粒」を表現をしています。
~インドの名産、スパイスを中心としたフレーバー~
スパイスは有名なインドカレーや他の料理やお菓子にも使用されるインド人にとって欠かせないものです。古代では食材の防腐と保存、薬に使用されていました。そんな古代から現代にかけて慕われ続けているスパイスと相性の良いナッツやフルーツを組み合わせたチョコをイメージしました。

*チョコレートはイメージです。
弊社ではチョコレートの製造、販売はしておりません。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございます!
万博チョコレートパッケージに関する記事は今回のもので最後となりますが、いかがだったでしょうか?大阪万博の開催にちなんで、デザイナーチームでテーマ決めから、パッケージとその内部のチョコレートのデザインを考えて、担当する国や食品パッケージの研究をしながら、パッケージのデザインをしました。
高級品パッケージを中心とするエーワですが、今後も新たなデザインの取り組みを進めていけるよう、デザインの研究をしていきます。

